【プロローグ】数年前から始めたウオーキングの延長として登山を思い立ち、2010年6月13日に北海道石狩郡当別町の「道民の森の神居尻地区」にある標高946.7mの神居尻山の登山を試みたものの、種々の理由により途中でリタイアしてしまった。以来、リベンジの機会をうかがっていたが、天候不良などで延び延びになり、9月12日に再び挑戦して登頂に成功した。

神居尻山(かむいしりやま)を初登山に選んだのは「標高が1,000mに満たないながらも切れ落ちた尾根は標高以上の迫力がある」という山岳ガイド誌の解説と自宅から1時間程度で行けるということ から 決めた。

 

【6:45】自宅を出発したが、途中にある月形町に近づくにつれて霧が発生していて、視界は300mほど。

これまで何度か天候不良でリベンジの機会を失ってきたので今回もダメかと思われたが、「朝霧は晴れる」という通説を信じながら現地まで車を走らせることに。

すると、 青山ダムに近づく頃から徐々に霧がうすくなってきて、神居尻地区に続く道に入ってからは霧もすっかり晴れて快晴の青空となっていた。

 

【7:45】登山道のBコースとCコースの中間にある登山者用の駐車場に到着。

すでに4、5台の車が駐車されていて、仲間がいることに安心した。(誰もいない山に入るのは淋しい気がしたので……)

そこで靴を履き替えるなど登山の準備をしてBコースの登山口に向かう。

今回の登山ルートは前回と同じくBコースから登り、707m尾根(コブ)→
842m尾根(コブ)→山頂→
842m尾根(コブ)→Cコースで下山の予定。

ちなみに前回は842m尾根(コブ)からの登頂を断念してCコースで下山となった。

 

 

【7:54】入山届書に記入し、ポストに投函していよいよ登山の開始……。


しばらくはなだらかな斜面の山道が続く……

 

【8:20】そして……、前回、途中リタイアの原因の一つとなった急斜面の木段が目の前に現れる 。さあ〜、リベンジだ!


とにかく前回の失敗を教訓にゆっくり ゆっくり一歩ずつ登っていくものの、
急斜面の木段は次から次と現れ、延々と続いている……。


木段から解放されたと思いきや今度は まさに綱渡りの箇所が……。


まるで梯子を上っているような木段も……

 

【8:55】登り始めて約1時間、木段との格闘も終わって707m尾根に到達。
前回は木段に座っての休憩を何度も繰り返しながらこの場所にたどり着いたが、今回は一度も休むことなく登り続け、ここで初めての休憩タイムとなる。 (右写真=707m尾根のベンチ)

 

707m尾根からの眺め(前回(6/13)撮影=この時はまだ雪が残っていた)


707m尾根(コブ)からの眺め=遠くに見える山々が暑寒別岳を主峰とする増毛山地(いつの日か登ってみたいと思っているが……

 

【9:00】水を飲み、塩飴をなめながら、842m尾根(コブ)を目指して出発 。


やっと木段から解放されて平坦な道が足どりを軽く感じさせる。


見上げるとこれから行く842m尾根(コブ)と山頂が見える。

 

【9:13】842m尾根(コブ)がだんだん近づ くと同時に、上りの急斜面が近づく。

 

【9:28】やがて842m尾根(コブ)に登る最後の木段が現れる。前回はこの木段を登ろうとしたところで脚がつってしまい、両手も使って四つんばいになりながら 何とかよじ登ったという難所(?)だったが、今回は難なく登ることができた。


今回は後ろを振り返って707m尾根から登ってきた道の写真を撮る余裕も……

 

【9:33】842m尾根(コブ)に到達し、ここで登頂に備えての休憩をとる。ここまで要した時間は約1時間40分で登山ガイド誌に掲載されている1時間30分と比べても大差はなく、まずまずのペース。
尚、この地点はCコースとの合流地点でもあり、前回は登頂を断念してここからCコースで下山した。


中央に青山ダムが見える

 

【9:39】さあ、山頂を目指して出発。

少し進むと前方にこれから行く登山道がはっきり見えてきた。(右写真)


登山道の右側はすぐ断崖絶壁となっているので、風が強い日には十分に気をつけなければならないらしい。

 

右写真=山頂へはこの急斜面の木段を登らなければならないが、急斜面というよりまるで断崖絶壁に近く、横を向いたり下を振り向くと高所恐怖症でなくてもヒヤッとする。

 

【10:02】急斜面の木段を登り終えて振り返ると眼下に842m尾根が見える(左写真)。 さらに進むにつれて前方の山頂が近づいてくると、自ずから歩みが早まっているのがる分かるが、それを抑えきれない(右写真)。

 

【10:05】山頂に到達して登頂成功! 入山からの所要時間:2時間11分は山岳ガイド誌とほぼ同タイム。山頂には他に7名の登山者がいたが、皆、一様に高齢者で中高年者の登山ブームを改めて実感させられた。


山頂にある方位盤


山頂から見える避難小屋はAコースの登山道にある。今度はこのAコースを行こうかな……。

 

【10:20】山頂の雰囲気を味わいながら休憩した後で下山開始。とりあえずCコースとの合流地点(矢印)まで戻ったが、登りは約25分かかったものが、下りはペースも早く12分で着いた。(別に急いだわけでもないのに……)


とにかく木段から足を踏み外さないよう慎重に下りる

Cコースとの合流地点にある「緑のダム」の看板

 

【10:35】少し休憩した後で、Cコースを下りていくが、最初は 尾根ではなく山の急斜面をらせん状に下りて行く(左写真)。後ろを振り返ると842m尾根から山頂までが一望できた。(右写真)

 

【10:44】やがてBコースに負けないくらいの急斜面の木段が現れるが、それでも登るよりは楽だ。前回はこの木段を一歩下りるたびに脚に激痛が走り、悲鳴をあげながら下りたが、今回はそれがウソのようにスムーズに下りられた。

 

【11:02】30分ほど下りると木段もなくなるが、疲労がたまりつつある身体にとっては緩やかな坂道であっても決して楽ではなく、出口までの距離が気になりだした。

 

【11:32】ダラダラと長い下り坂に嫌気がさして間もなく、やっとCコースの登山口に出てホッとする。そこから駐車場までの道のりも決して短かくはないが(約1km)、前回は両足を引きずりながらやっと歩いたことを思えば雲泥の差だ。

 

【11:44】やっと駐車場が見えて到着となり無事にゴール。下山後はクーラーをきかせた車内で持参したおにぎりの昼食をとって帰宅。

 

【エピローグ】前回の失敗の原因の一つが登るペースが速すぎたことをNHKの「ためしてガッテン=超ラク山登り術」で教えられた。すなわち、普段のウオーキングのペースで山登りをしてしまったという訳だが、今回は心の中で「ゆっくり、ゆっくり」と叫びながらゆっくり登山を心がけた。
そんなゆっくり登山に一役買ってくれたのが山に咲く花々や景色。前回は脚の痛みでそれらを眺めたり、カメラで撮影する 余裕がなかったが、今回はそうすることで一時的な休息にもなり、ゆっくりペースが保たれたような気がする。
最後に砂漠のオアシスのような安らぎと潤いを与えてくれた花々に感謝の気持ちをこめてその姿を掲載したいと思う。